シャワーヘッドの選び方

市場には多くのファインバブルシャワーヘッドが販売されていまして、宣伝内容も多岐に渡っており、消費者の皆様には何を基準にしてシャワーヘッドを選択したら良いのかというご質問が多数寄せられています。

このため、ファインバブル製品の広告・表示の適正化、更には、エビデンスベース活動の推進(証拠に基づく表現の徹底)を進めているFBIAの目線で「シャワーヘッド選び」に際しての注意事項を提案したいと思います。

(目次)
1.シャワーヘッドの効果についての注意事項
2.ファインバブルの性能表示方法についての注意事項
3.ファインバブルの測定方法についての注意事項
4.ファインバブルの測定条件についての注意事項
5.より信頼性の高い製品の選択方法

1.シャワーヘッドの効果についての注意事項

ファインバブルシャワーヘッドの主要な効果としては①節水効果②洗浄力の向上効果③肌のうるおい④肌の温めなどがあります。

また、これらの効果による、副次的効果も報告されています。
例えば、頭皮の汚れを落とすことによる、頭皮のニオイの軽減などがあります。

これら効果の内容を見る際には、根拠データの記載や、効果の発生理由の説明に注目し、効果の信頼性を確認する事が重要です。
この際、事実を大きく逸脱した誇張表現や、許可が必要な医療機器と混同する様な表現を行っている広告も散見しますので注意が必要です。

(注意事項1)効果の根拠データ、条件に注目
ファインバブルシャワーヘッドの効果に関しては、条件等で大きく効果の発生に影響がある場合も多く、効果内容とその根拠データを充分確認されてから製品を選択することを推奨します。
例えば、節水効果○○パーセントだけでは、実際の使用条件と異なる条件での効果の場合もあり実際の使用を前提としたシミュレーションや試験結果を示していることが重要となります。

(注意事項2)効果の発生理由にも注目
効果の説明に関しては、ファインバブルによる効果なのか、シャワーヘッドの効果なのか、しっかり効果の因果関係が分別して記載することが重要です。
例えば、節水効果では、ファインバブルの洗浄力向上効果で洗浄に用いるトータルの水量が節約できる節水効果と、ファインバブルシャワーヘッドの機構上水流を減少できることでの節水効果の両面の効果があります。
これらを混同して、全てをファインバブルの効果としているケースなどには注意が必要です。

(詳しい説明)
節水効果には、ファインバブルの洗浄効果による使用水量の削減での節水効果と、シャワーヘッド内のファインバブル発生機構上水流を減少することになり、その機構上の節水効果の両面があります。
シャワーヘッドの機構上での節水効果では、水の通路が狭いため合計の水量が減少するといったことで節水が図られます。

また、水流中のバブル体積分が節水されるという考え方もありますが、マイクロバブル程度の大きい気泡径の場合は、水流中の気体量が多くなるので、ファインバブルの量が節水に貢献する場合もありますが、ウルトラファインバブル(1µ未満)の場合は、合計体積が非常に少ないので、節水にはほとんど貢献しません。

1-2.洗浄効果に関しての注意事項

ファインバブルの利用で洗浄効果はありますが、マイクロバブル(1µ~100µ)とウルトラファインバブル(1µ未満)では、洗浄効果の内容に差異があります。
これらを無視して、ファインバブルの洗浄効果を宣伝するのではなく、シャワーヘッドとしてどれだけの洗浄効果を発揮しているかを示している製品を選びましょう。

(詳しい説明)
ファインバブルの洗浄効果の内容はマイクロバブルとウルトラファインバブルで異なります。
すなわち、
①マイクロバブルは、汚れに吸着して同時に汚れを浮上させて洗浄する効果があります。
②ウルトラファインバブルには、汚れに付着して汚れを剥がす効果はあるが、浮上しないので、洗浄には水流などの他の作用が必要になります。
この様な効果の違いを混同し、ファインバブルの洗浄効果としている広告宣伝には注意が必要です。

1-3.節水効果に関しての注意事項

節水効果宣伝の前提条件の確認が非常に重要です。
水量での節水効果の表示では、比較対象となる製品やその使用条件(使用モードなどのある場合)が重要です。

また、金額面での節水効果の表示では、水量、熱量(電気料金、ガス料金)などの金額面での妥当性(各種料金レベルが実情に近いか)も含めた前提条件が重要となります。

1-4.「うるおい効果」に関しての注意事項

「うるおい効果」に関しては、使用前と使用直後の比較(入浴前と直後の比較)での表現以外は注意が必要です。

また、試験方法が重要で、肌の条件や、試験の方法などで結果が大きく変化しますので、実際の利用条件と同様の条件での試験を実施しているか確認しましょう。
暖め効果を訴求している製品では、温度の上昇で「うるおい効果」がでるケースもあるため、温度を一定にした条件でのうるおい効果の比較が重要です。

1-5.暖まり効果に関しての注意事項

「うるおい効果」同様に、使用前と使用直後の比較(入浴前と直後の比較)での表現以外は注意が必要です。

また、試験方法も重要で、水温、水量によっては、ファインバブルの効果ではなく、暖まり効果が出るケースもあるため、同じ水量での比較で温度上昇の結果を示す方法が望ましいです。

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2.ファインバブルの性能表示方法についての注意事項

シャワーヘッドの広告・表示でファインバブルの発生量(個数)で差別化しているケースも多いですが、発生量の表記は、測定条件や表示体積の記載に注意する必要があります。

また、ファインバブルの大きさ(粒径)の表記では定義との整合性にも注意する必要があります。

(注意事項1)ファインバブルの個数のみの強調には注意してください。
ことさらにファインバブルの数のみ宣伝するケースは注意が必要です。
個数の最大値は汚れ等で大きく変化するので、意味を持ちません。少なくとも平均値の記載値を確認しましょう。

(注意事項2)個数はどの体積当たりか確認してください。
非常に基本的なことですが、個数濃度表示の際の単位体積についても確認が必要です。
1ml当たりの個数を表示する例がほとんどではありますが、中には10L当たりで数値を表示している例もあります。
10Lの場合、同じ個数濃度でも数値は、1mlあたりの個数の1万倍になります。

(注意事項3)個数だけでなくサイズにも注目ください。
「泡」と総称しても、「ウルトラファインバブル(1µ未満)」と「マイクロバブル(1µ~100µ)」では効果も大きく異なりますので、どの粒径の泡がどの様な数(密度)発生しているか等測定の詳細、温度などの前提条件、更には、サイズの定義に沿った記載になっているか等を充分確認して下さい。
なお、これら条件の多くは、注釈等で引用して記載される場合も多いので、注意が必要です。

(参考:詳しい説明)
シャワーヘッドに限らず、ファインバブル製品の各種効果を決める基本条件としてあげられるのが、単位体積当たりの泡の数(個数濃度といいます)とその平均的な大きさ(平均粒径といいます)です。
これらは、ファインバブルの性能とも称され、ISO(国際標準化機関)でも評価の基準として決められています。

また、「ウルトラファインバブル(1µ未満)」と「マイクロバブル(1µ~100µ)」の大きさによる呼称もISOで定義されています。

現状では、ファインバブルの性能と各種効果の関係は充分に解明されているとは言えませんが、まがい物排除の観点からも、最小限ファインバブルの性能を測定し正確に表示することは非常に重要です。

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3.ファインバブルの測定方法についての注意事項

ファインバブルシャワーヘッドの測定方法はFBIA規格で決まったものがありますが、その場合でも、測定時の水の循環回数や測定回数の決まりはありません。

一方、これらの違いで計測結果は大きく変わりますので測定回数、循環回数の記載確認をしてください。

(注意事項1)測定回数と結果表示方法の確認が必要です。
ファインバブル発生量の測定を何回行ったかの測定回数に関して、測定方法ではその回数は決まっていないので、複数回数で測定を行っても間違いではなく、発生量が少ない場合や測定値が大きくばらつく場合などに、複数回での測定が実施される場合があります。
測定結果は、複数回の測定結果の平均発生量を表示する場合や、複数回の測定結果の最大発生量を表示する場合などがあり、測定回数と結果の表示方法には充分留意ください。

(注意事項2)シャワーヘッドに水を何回循環させた結果かにも注目下さい。
通常のシャワーヘッドの利用では、水はシャワーヘッドを1回のみ通して利用されますが(ワンパスといいます)、ファインバブルシャワーヘッドの測定では、同じ水を複数回シャワーヘッドに循環させた結果のファインバブルの測定値を記載するケースも多く見受けられます。
(測定方法に決まりがありません)
このため、複数のシャワーヘッドを比較する際には、その測定方法、何回循環させた結果(パス数と言います)を同一にした比較が重要となります。(パス数が多くなると濃度が上昇します)
一般的には、ワンパスを前提として個数濃度が測定、記載されていますが、複数の循環回数による測定を行った場合はその循環回数を明記していることを確認しましょう。

(参考)
循環して測定した個数と1パスの個数を比較するには、一般的には10数回以下の循環回数であれば、表示された個数を循環回数で割れば、1パス相当の個数の目安になります。

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4. ファインバブル測定の前提についての注意事項

ファインバブルの性能を表す粒径、密度の数値は、測定装置や測定の場所(発生場所の近くかどうかなど)等の前提条件で大きく変わります。
このため、シャワーヘッドの性能を表す宣伝では、測定方法や、測定条件など試験を行った条件について正確に記載されていることが重要で、これらを確認して結果を評価してください。

また、シャワーヘッドでは、温度や水圧などの測定条件が実際に使用する条件に近いことが理想です。

(注意事項1)測定対象水の採取場所に注目ください。
シャワーヘッドから発生するファインバブル(特にウルトラファインバブル)の発生量の測定は、測定機の原理上、シャワーヘッドを通った水のファインバブル量と、通る前の水のファインバブル量(これを「ブランク水」と言います)の差を取って測定します。
このため、シャワーヘッドのファインバブル性能に関しては、単に、シャワーヘッドから出た水のファインバブル量を記載するだけでは、元々存在する微少なサイズのゴミや埃が含まれるため、それらもウルトラファインバブルとしてカウントされてしまいます。
正確な測定には、上記の量とブランク水での量との差分を測定することが重要で、この点の記載を確認してください。

(注意事項2)ノズル部分での発生量は使用環境との相違を要確認。
一部のシャワーヘッドでは、ファインバブルの発生機構がシャワーヘッドの内部に組み入れられているのではなく、シャワーヘッドと発生機構(ノズル部分)が別になっている形態のものがあります。
この様なケースで、ファインバブル発生装置単体(ノズル部分)でのファインバブル発生量を記載している場合は、ノズルにシャワーヘッドを取り付けて使用する実際の使用形態と違い、取り付けるシャワーヘッドによって発生量が異なる可能性があるため、どのシャワーヘッドに取り付けたかの記載を確認する必要があります。(この場合、どのシャワーヘッドに取り付けたかの記載を確認して下さい)

(注意事項3) 試験条件は実際の使用条件と比べてください。
シャワーヘッドの性能や効果の試験条件は、家庭での使用環境に近いものが理想です。
例えば、水の昇温度、水圧は(0.15Mpa~0.75Mpa)などの使用環境条件で測定されているかどうかについて確認することも大事です。

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5. より信頼性の高い製品の選択方法

<FBIA会員のシャワーヘッド>
FBIA会員は、購入者が適正な購入選択が可能なように、虚偽・誇大な表現・記載を避けた合理的な根拠に基づく適正な広告・宣伝を行うことを取り決めた「ファインバブル広告・表示ガイドライン」を共同で定めて会員が率先して遵守しています。

このため、会員のシャワーヘッドはその広告では「合理的な根拠に基づく適正な情報提供」を基本としており、ファンバブルの性能に関する情報は、信頼性が高いものになっています。
広告・表示のルールに従ったFBIA会員のシャワーヘッドを安心して選んでいただけます。

また、FBIA会員は、ISOで国際規格として定義された「ファインバブル」「ウルトラファインバブル」の用語使用を進めています。
これらの用語使用と合理的な根拠に基づく広告・宣伝の両面から信頼性の高いシャワーヘッド製品市場の拡大を図っています。

<認証登録マークは信頼の証>
さらに、FBIAでは、FBIA製品認証登録制度でも製品の信頼性を後押ししています。
この制度では、製品のファインバブルの発生性能や、効果について、測定データを、FBIAの専門家が第三者として確認したものに製品認証登録マークを付けることにしています。

このため、FBIA製品認証登録マークがついている製品は、FBIA会員製品の中でもさらに信頼性が高く、安心して選んでいただけます。
FBIAのこの制度の対象となっている製品は、
製品登録マーク
製品性能認証マーク
で、公開しています。FBIAのホームページでご確認ください。

<認証登録マークが付いたシャワーヘッド>
FBIAの認証登録マークがついているシャワーヘッドでは、FBIAの専門家が第三者として以下の確認を行っています。
①シャワーヘッドの測定方法は、決められた基準での計測を行った結果であること。
②効果データが信頼性あるものであること。
③その様な性能が製品によってばらつかないで、一定して出ていること。
このため、認証マークがついたシャワーヘッドは、販売しているメーカが独自の方法で性能計測をしたり、効果を宣伝しているのと異なり、専門機関(FBIA)が第三者として信頼性を保証していますので、安心して利用できます。

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