洗浄効果

生活洗浄テーマ 洗浄効果について

FBの効果内容

ファインバブル水には疎水性(水に馴染まない性質)のある物質に対する洗浄効果があります。

論文での解明内容

(1)FBの疎水的吸着性を用いた油除去
(2)FB表面がマイナスに帯電することでの吸着性
(3)UFBを起点とするMBへの発泡による固着物に対するジャッキアップ効果
(4)FBの接触効果(ただしFB水の流動が必要)
(5)FBと界面活性剤による洗浄効果
(6)FBの界面活性効果による洗浄効果

化学工学(会誌)Vol.78 No.9 (2014)
「ファインバブル技術のトレンドと課題」 寺坂 宏一

表面技術 2018 年 69 巻 10 号 (一般社団法人 表面技術協会: 2018/10/01)
「ファインバブルを用いた洗浄技術」
秦 隆志, 西内 悠祐, 田中 克也, 坂本 正興

日本機械学会論文集B編 2011 年 77 巻 777 号
「交番流におけるナノバブル/界面活性剤混合液の洗浄効果の検討」
牛田 晃臣, 長谷川 富市, 天木 桂子, 中島 俊之, 高橋 尚幸, 鳴海 敬倫

「ファインバブル入門」ファインバブル学会連合編集 (2016)
寺坂宏一, 氷室昭三, 安藤景太, 秦隆志

■洗浄グループ
ファインバブルを含んだ水(FB水)の入浴やシャワー浴による人体の皮膚表面や衣類に付着した皮脂汚れ洗浄効果

(1)FBの疎水的吸着性を用いた油除去

水中で水に馴染まない油滴など(食用油、オレイン酸など)は、気体であるFBに吸着しやすい。

(注意書き)
・水相中に懸濁するカーボン微粒子,酸化鉄微粒子および食用油滴ならびに水相中に溶解した疎水性ポリフェノールについてファインバブル浮上分離
・オレイン酸に対するマイクロバブルの疎水性相互作用

(2) FB表面がマイナスに帯電することでの吸着性

水中ではFBの表面はマイナスに帯電する。(ゼータ電位)マイナスに帯電したバブルがプラスに帯電した物質を引き付ける。

(注意書き)
・マイクロバブルと酸化鉄微粒子表面の電気的特性

バブルの粒径、個数濃度、水流の強さ、水の温度、対象の物質などの条件により効果は異なります。
実際の製品の効果を確認するには、使用条件において試験が必要です。

■洗浄グループ
ファインバブルを含んだ水(FB水)の入浴やシャワー浴による人体の皮膚表面や衣類に付着した皮脂汚れ洗浄効果

(3)UFBを起点とするMBへの発泡による固着物に対するジャッキアップ効果

被洗浄物と固着物の隙間にUFBが入り込み、衝突することで、溶存気体濃度が上昇。より安定な気相であるMBが発生し、固着物を剥離させる挙動が確認されている

(注意書き)
・被洗浄物をアルミホイル対象物を固着塩。観察開始直後には見られなかったバブルが固着塩の下層に現れ、剥離する挙動が観察された

(4)FBの接触効果(FB水の流動が必要)

FBが気質表面に加える機械力により洗浄する効果が確認されている。産業用途では超音波により洗浄効果は更に向上する

(注意書き)
・マイクロバブル含有シャワーによる皮膚表面に吸着した
界面活性剤の除去性

バブルの粒径、個数濃度、水流の強さ、水の温度、対象の物質などの条件により効果は異なります。
実際の製品の効果を確認するには、使用条件において試験が必要です。

■洗浄グループ
ファインバブルを含んだ水(FB水)の入浴やシャワー浴による人体の皮膚表面や衣類に付着した皮脂汚れ洗浄効果

(5) FBと界面活性剤による洗浄効果

FB表面が界面活性剤で覆われる。これにより、効率的に繊維に接触させる可能性がある。
残留物の剥離に際しても同様の効果が期待できる。

バブルの粒径、個数濃度、水流の強さ、水の温度、対象の物質などの条件により効果は異なります。
実際の製品の効果を確認するには、使用条件において試験が必要です。

■洗浄グループ
ファインバブルを含んだ水(FB水)の入浴やシャワー浴による人体の皮膚表面や衣類に付着した皮脂汚れ洗浄効果

(6)FBの界面活性効果による洗浄効果

ファインバブル水は水と比較し、表面張力が減少し、接触角θが減少。
これにより微細な隙間に気泡(界面活性剤を含め)が入り込みやすくなる。

バブルの粒径、個数濃度、水流の強さ、水の温度、対象の物質などの条件により効果は異なります。
実際の製品の効果を確認するには、使用条件において試験が必要です。